パッシングの原則 その1

参考:佐藤久夫先生 籠久モーションオフェンスDVD

参考:洛南高校(2012年)、明成高校(2006年)のウィンターカップ

 

パッシングの原則

 

1) パスしたら、パサーはトップスピードで切れる(全力でパスランしよう)。

「最初のパスランの全力ダッシュが、後のオフェンスの展開力(動き)を生み出す。」オフェンスをより速く、大きく、ダイナミックにするためには、最初のパスランを全力で行うことがなによりも大切だ。また、そのときに、パスランする選手はディフェンスの前を切れよう(フロントカット)。相手の前を切るのは強いプレーをするには絶対に必要なことだ。次に相手がその動きを読んできたら裏(バックカット)をする。そしてそれを相手が読んできたらまた前を切れよう。そういった駆け引きを確実に行いながら、「自分が全力でパスランすることで、チームに大きな原動力を与えるんだぁ〜!!」という思いを持ちながら徹底しよう。

 

 

2)「動いてできたスペースを、次の選手が埋めにくる」のが、パッシングオフェンスの原則。

パスランをしたり、ドライブをしたり、カッティングをしたあとに、そのあいたスペースを次の選手が埋めにくる。これがパッシングオフェンスの大大大原則だ。「まず動きありき。そしてそのスペースに飛び込む」のがよいパッシングオフェンスの動きだ。これは「スペースがあってそこに動く」とは少しミュアンスが異なる。「まず動きありき」なのだ。まず動きありき、まず動きありき、まず動きありき、まず動きありき、まず、、、

 

 

3)故に、積極的で全力の空(から)カットは、「最も称賛されるプレー」だ。

チームの全員が最も褒め称えられるべき、褒め称えてほしい動きは「空カッティング」だ。空カッティングは、ボールをもらうことよりも、そのあとにチャンスを作り出すための、言わば「ツリの動き」。自分が相手をひきつけることで、味方に得点させるという「貢献の動き」だ。一発で決めにいこうとしても、なかなかチャンスはつくれない。だから、全員が1試合を通して空カッティングを積極的に行ってほしい。終盤まで徹底してそれができる選手が多ければ多いほど、間違いなくそのチームは強いはずだ。大きな声で、瞬間的で爆発的なスピードで、思わず味方がパスをいれたくなるようなカッティングをしてほしい。それでこそツレるってものだ。

 

 

4)動かすのは「ボール」と「人」、、、なんだけど、それって結局「ディフェンスを動かす」こと。

3)で記したようにカッティングを基本として「人」を動かす。では、ボールはどのように動かすのか?キーワードは「上下左右」。上下というのは、インサイド・アウトサイドを、左右というのは、コートをサイド幅を意味する。つまり、インサイド・アウトサイドとボールを出し入れさせながら、さらに左右にボールを展開する。カッティングやつなぎを交えながらそれを行う。するとよいオフェンスができる。春工戦では、そういったプレーが何回かあった。みなさんも「これか!」と体感できた瞬間があったと思う。

「そうか〜ボールと人を上下左右にかぁ〜」と、ここで考えを終わってしまうとどうしても自分たちの動きばかり気になり、オフェンスの本質を忘れてしまう。パッシングを取り入れてもうまくいかないチームが多いのは、ここに問題がある。確かに、動かすのは人やボールなのだが、結局は「相手ディフェンスを動かしたい」のだ。「オフェンスのプレーはディフェンスによって決まる」。これは、現日本代表、石崎巧の言葉だ。確かにそうだ、いつだって私たちの目の前には、私たちの動きを止めようと必死になっているディフェンスがいる。そのディフェンスをいかに手玉に取るか?そのために上下左右振るのだ。だから、ディフェンスを想定した練習でないと意味がない。そうでないと絵に描いた餅になってしまう。

 

 

5)パッシングオフェンスはあくまで手段。ディフェンスの遅れをパスまわしでつくり出す手段。

なぜ、あなたはパッシングオフェンスを選択したのだろう?それはパスが好きだからかもしれないし、ドリブルの1on1が苦手だからかもしれない。チームで得点することが面白いからかもしれない。理由は様々だろうけど、オフェンスの目的はいつだって変わらない「得点する」ことだ。できれば(ゴール下の)簡単なシュートで終わることがオフェンスの理想だ。その手段として、パッシングはパスを効果的に(上下左右に)回し、ディフェンスを揺さぶことで以下の2つのこと生み出しやすい。「ノーマークの状態」と相手ディフェンスの「瞬間的な遅れ」。そしてそれが「いまのはシュートやでぇ〜!」とか僕らがよく言うあの「攻めるべきタイミング」。で、そのタイミングでシュートを打つと、あら不思議、よく入る、ということだ。

 

 

※次回以降 「オフェンスはなにをみてプレーを判断すればよいのか?」

※次回以降 「モーションオフェンスとパッシングオフェンスは違うのか?」

※次回以降 「なぜ全日本はパッシングオフェンスを取り組まないのか?」

※次回以降 「動かそう動かそうとすると、うまく攻められないのはなぜか?」

※次回以降 「パッシングオフェンスの強みと弱点。」

※次回以降 「パッシングオフェンスにはスクリーンは必要か?」

※次回以降 「カッティングの種類」

※次回以降 「カッティングに対してパスはどう出せばよいか?」

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3 comments

  1. いやー勉強になるで、ホンマに。
    こっちのチームになんと順君の先輩の立命OBがいましたよ~。

  2. だいぶ上の方です、ご安心下さい。
    佐古さんとかとおない年の方で、今年43っていってたっけな。
    坪倉さんっていうんだけど、その方の代の時には、何十年ぶりかで関西で2位になったって言ってたよ。
    強かったらしいよ。


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